私は今に残る、昔の上流階級の住まいを見るのが好きです。

居間がなかった上流階級の住まい

居間がなかった上流階級の住まい

居間がなかった上流階級の住まい 私は今に残る、昔の上流階級の住まいを見るのが好きです。公開されたいくつかの家を実際に見て、居間がないことに気が付きました。家族が集ったりくつろいだりする部屋は一体どこだったのでしょうか。ずっと疑問に思っていました。現代の住まいでは、居間があるのが普通です。しかし居間という空間は、意外と最近出来たものだと聞きました。となると、昔の住まいに居間がないのは当たり前です。しかし田舎の庶民の家には、居間はなくても皆が集う囲炉裏部屋がありました。囲炉裏もない上流階級の住まいでは、どこで家族が集まっていたのでしょうか。

その後調べたところ、ある上流階級の家では、当時住んでいた人の証言から、当主夫人専用の部屋で一家団らんがあったと言います。また別の家では、家族が使う食堂が居間の代わりだったそうです。全体に、上流階級の人たちの家族関係はどこか淡白な感じもします。家族の結びつきは、庶民の方が強いように感じます。上流階級では、囲炉裏部屋のように居間にあたる部屋がなくても、さして不便ではなかったのかもしれません。居間の歴史を探ると、家族関係の階級ごとの違いが見えてきそうです。居間の代わりに家族が集まった場所も、上流階級ではまちまちです。当時上流の人たちがどんなふうに暮らし、どこが居間の代わりだったのか、現代の私には今でも分からないことが多く、疑問が残ります。

Copyright (C)2017居間がなかった上流階級の住まい.All rights reserved.